GビズIDというものをご存知ですか?
GビズIDとは、法人や個人事業主向けのログインシステムのことです。
GビズIDには、コスト削減や手続きの短縮化などのメリットがあります。
この記事ではGビズIDについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
GビズIDとはどういうもの?
GビズIDを聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
GビズIDとは、複数の行政サービスに1つのIDとパスワードでアクセスできる法人や個人事業主向けのシステムのことです。
実際に使用可能なGビズIDは3種類あり、使用できるGビズIDは行政サービスによって決まります。
GビズIDはどうやって取得できるの?
複数の行政サービスに1つのIDとパスワードで利用できることを前章で紹介してきました。
また、GビズIDには
- gBizIDエントリー
- gBizIDプライム
- gBizIDメンバー
の3種類あり、その種類ごとに利用できる行政サービスが違います。
ここではGビズIDをどのように取得すれば良いのかを紹介します。
登録するときに必要なもの
GビズIDを取得するのに必要なものは種類によって変わってきますが、大体以下のようなものが必要になります。
- GビズIDを操作する端末
- メールアドレス
- SMSメールが使用できる端末(GビズIDメンバー)
- プリンター(gBizIDプライムのみ)
- 印鑑証明書(gBizIDプライムのみ)
- 登録申請書(gBizIDプライムのみ)
全ての種類で共通して言えるのが、操作するための端末とメールアドレスが必要なものになります。
GビズIDメンバーになると、全ての人はSMSメールが使用できるスマートフォンか携帯電話が必要です。
gBizIDプライムには登録申請書を印刷するためのプリンターが必須になり印鑑証明書と登録申請書が必要になります。
GビズIDの取得手順
実際にGビズIDを取得するまでの手順を見てみましょう。
1.GビズIDのウェブサイトにアクセスする
GビズIDのウェブサイトにアクセスします。
規約に同意してから、指定の入力必須項目を入力していきます。
入力時に注意しなければいけないのが、印鑑証明書の記載と異なると入力不備で受け付けてもらえないことがあるので慎重に行ってください。
2.GビズIDの申請書を印刷して郵送する
入力を完了すると申請書が自動生成されるので、ダウンロードしてから印刷してください。
印刷した申請書に作成費を記載して、法人企業の場合は印鑑証明書の代表印を、個人事業主の場合は印鑑登録証明書を押印してください。
あとは、申請書と、3カ月以内の印鑑証明書を郵送で送付します。
3.GビズIDにログインする
郵送後問題がなければ、2週間程度で登録完了通知メールが届くので、メールに記載されているURLを表示します。
サイト内でワンタイムキーの送信を行って、事前に登録している携帯電話のSMSに届いたワンタイムパスワードを使ってログインします。
最後に仮のパスワードを本パスワードに変更すれば登録完了となります。
GビズIDで何ができるのか?
GビズIDを使ってできることには社会保険や雇用保険の申請手続きなどがあります。
ただし、GビズIDでも会員種別でできることも変わってきます。
GビズIDで使用できるサービス内容と種類別に利用できるサービスを紹介します。
GビズIDでは社会保険・雇用保険の電子申請手続きができます。
- 資格取得届
- 資格喪失届
- 算定基礎届
- 月額変更届
- 賞与支払届
- 被扶養者(異動)届
- 国民年金第3号被保険者関係届
- 転勤届
- 個人番号登録届
などの手続きをGビズIDを利用して行うことができます。。
他にも、GビズIDでは以下のサービスを利用することができます。
- jGrants・・・・・・・公募から事後手続までの全プロセスをデジタル化した補助金申請システムの手続きを行います。
- 保安ネット・・・・・産業保安・製品安全分野の手続きの一部
- 経営力向上計画・・・経営力向上計画の申請や報告の手続きを行うプラットフォーム
- IT導入補助金・・・IT導入補助金の申請手続きを行う
- 認定経営革新等支援機関電子申請システム・・・経営革新等支援機関としての認定を受けるための申請手続き
- DX推進ポータル・・・企業のDX推進のための各種申請手続き
- TeCOT・・・新型コロナウイルス感染症の検査が可能な医療機関オンライン予約を行うためのサービス
- 事業継続力強化計画電子申請システム・・・オンライン申請と届出の手続き
- e-Gov・・・各府省に対するオンライン申請・届出等の手続の窓口サービスの提供
- gbizFORM(Gビズフォーム)・・・経済産業省の各種電子申請の手続きを行うサービス
- 金融庁 電子申請・届出システム・・・金融庁への申請と提出を行うオンラインサービス
- 中小企業向け補助金、支援サイト・・・中小企業向けの支援と補助金サイト
gBizIDプライム会員ができること
gBizIDプライム会員ができるサービスは、
- jGrants
- 保安ネット
- 経営力向上計画
- IT導入補助金
- 認定経営革新等支援機関電子申請システム
- DX推進ポータル
- TeCOT
- 事業継続力強化計画電子申請システム
- e-Gov
- gbizFORM(Gビズフォーム)
- 金融庁 電子申請・届出システム
- ミラサポplus
となります。
gBizIDメンバーができること
gBizIDメンバーができるサービスは、
- jGrants
- 保安ネット
- 経営力向上計画
- 認定経営革新等支援機関電子申請システム
- DX推進ポータル
- TeCOT
- 事業継続力強化計画電子申請システム
- e-Gov
- gbizFORM(Gビズフォーム)
- 金融庁 電子申請・届出システム
- ミラサポplus
となります。
gBizIDエントリー会員ができること
gBizIDエントリー会員ができるサービスは、
- jGrants
- 保安ネット
- 経営力向上計画
- DX推進ポータル
- TeCOT
- 事業継続力強化計画電子申請システム
- e-Gov
- gbizFORM(Gビズフォーム)
- 金融庁 電子申請・届出システム
- ミラサポplus
となります。
GビズIDのメリットとデメリット
GビズIDを行うときにどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ここからは、GビズIDにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介します。
GビズIDのメリット
GビズIDのメリットには何があるのでしょうか。
GビズIDのメリットには次の3つのメリットがあります。
- いつでも手続きができる
- 手続きの時間を短縮できる
- 申請時のコストの削減ができる
GビズIDの3つのメリットについて詳しく紹介します。
いつでも手続きができる
GビズIDの申請は24時間365日受け付けているので時間を気にせず申請できるようになっています。
申請するのに行政へ出向く必要がないので非常に楽に申請できるのです。
申請するのにインターネットへの接続環境は準備しなければいけません。
手続きの時間を短縮できる
GビズID申請をするときは、オンラインで申請するので、行政機関で出向いてから待ち時間などもなく申請できます。
そのため、無駄な時間を必要としないのがメリットでもあります。
申請時のコストの削減ができる
通常の行政へ出向いてから申請する場合、そこまでの交通費がかかりますよね。
また、場合によっては別途郵送で書類を送ることもあるかと思います。
GビズIDの場合、これらの費用を必要としないためコスト的にもメリットがあります。
GビズIDのデメリット
GビズIDのデメリットには何があるのでしょうか。
GビズIDにはメリットもありますがデメリットもあります。
ここでは、GビズIDのデメリットには次の3つのデメリットがあります。
- 申請できるのは一部のみ
- SMS受信用電話番号が必要になる
- アカウント発行まで時間が必要
GビズIDの3つのデメリットについて紹介します。
申請できるのは一部のみ
確かにGビズIDは便利ですが、現時点では一部分でしか使えない状態です。
- 労働保険年度更新
- 雇用保険高年齢雇用継続給付申請
- 雇用保険育児休業給付申請
に関してはGビズIDだけでは申請できません。
SMS受信用電話番号が必要になる
GビズIDを使うときには、IDやパスワード以外にSMSで送信されたワンタイムパスワードを使う2要素認証が必要になります。
アカウント発行まで時間が必要
GビズIDのアカウントの発行までに2週間ほどかかります。
また、申請期限が近くなると、申請から発効までに3週間程度かかることもあるのです。
おわりに
GビズIDとはどういうもので、何ができるのか、GビズIDを申請するときの手順などについて詳しく紹介してきました。
また、GビズIDには手続きの短縮化やコストの削減などのメリットがある反面、デメリットもあることもご理解いただけたかと思います。
GビズIDを利用したいと考えている方がいましたら、ぜひこの記事を参考にして、よく理解して利用を検討してみてくださいね。