アスピレーションという言葉をご存知でしょうか?
聞きなれない言葉かもしれませんが、今の時代では仕事をするうえで非常に重要なものになってきているものなのです。
仕事をするうえで、個人の能力の集合が会社全体の業績につながります。
個人の意識が低ければ業績も上がりませんし、作業効率も悪くなります。
会社の業績を上げる近道が、アスピレーションが非情に重要な役割をするのです。
今回、このアスピレーションとはどういうもので、どういうところで利用できるのかなどについて詳しく紹介します。
アスピレーションが、今後の現代社会の経済の底上げにも役に立つということを学んでみてください。
アスピレーションとは何?
アスピレーションの一般的な意味としては、強い思いや志、向上心などとなっています。
また、ビジネス上のアスピレーションは、企業によってはアスピとも呼ばれているようです。
医療用語のアスピレーションとはどう違うのか?
ビジネス用途と医療用用途で使うアスピレーションはどう違うのでしょうか。
誤嚥という意味合いで医療関係ではアスピレーションがよく使われます。
アスピレーションとは、飲食してから食道に入るはずなのに気管に入ってしまう状況のことです。
アスピレーションにもむせないものとむせるものがあり、むせないものをサイレントアスピレーションといいます。
車用語のアスピレーションとはどう違うのか?
自動車業界でもアスピレーションという言葉をよく使います。
自動車業界で使うアスピレーションとはどういう意味なのでしょうか。
エンジンで過給器を使うものと使わないものがありますが、過給器を使わないで大気圧をそのままエンジンに供給するもののことをナチュラルアスピレーションと呼びます。
エンジンにはスーパーチャージャーや排気ターボなどと呼ぶものもあり、これらと区別するためにナチュラルアスピレーションを略してNAと呼ぶこともあります。
なぜ今アスピレーションが注目されているのか?
それでは本題に入りたいと思います。
ビジネス業界で使われるアスピレーションとはどういうものなのでしょうか。
ビジネス業界で使うアスピレーションとは、チャンスを掴むときに使われることが多いようです。
日本では、アスピレーションはあまり普及していませんが、今後よく聞く言葉になることでしょう。
産業構造の変化によるアスピレーションの認知
そもそも、今まで日本ではアスピレーション自体を毛嫌いする人が多かったのです。
それが近年注目されてきているのは、社員は会社のYESマンであればよかった時代から自分で創造して仕事をしなければいけないように変わってきたのが大きな要因です。
企業家だけでなく1企業の社員でも、個人の志や情熱が会社にとても大きな意味を持つようになってきています。
以前の企業の社員の考え方として、「頑張って成果を出すからこそ幸せなんだ」という考え方では通用しなくなってきています。
その代わりに、「自分のやりたいことができると幸せ、その幸せがあるから大きな成果が出せる」という考え方が主流になってきています。
また、仕事をする上での現代社会の主流は、「根底に自分のやりたいことがあるからいろんな試練に立ち向かえるし失敗しても挑戦し続けられる」という考え方に変わってきているのです。
また、会社側の経営方針と社員のアスピレーションをすり合わせすることで企業価値が大きくアップします。
社員のアスピレーションを高めるには何をすべきか
アスピレーションは個人にとっても会社にとっても非常に重要な意味を持つようになってきています。
社員のアスピレーションを高めるにはどうすれば良いのかが分かれば、会社の利益にもつながります。
それでは、次の5つのことを行えば社員のアスピレーションを高めることができるのです。
- 向上心を高めること
- 成長するための意欲を持つこと
- 人材の評価に使うこと
- 対話をすること
- 気持ちが大切
この5つについて詳しく説明します。
向上心を高めること
アスピレーションを高めるには向上心をたくさん持っている人ができます。
コンサルタントや新進気鋭のベンチャー企業は、常に上を目指していかないといけません。
そのため、自分が成長してこそクライアントへの価値が高まるので、それがお客の信頼につながり新しいビジネスチャンスになります。
この向上心を持つことこそが、企業で働いている社員のアスピレーションを高めることになります。
向上心がある人とない人では大きな違いがあります。
向上心がある人は、最初に発揮とした目標を持ってから行動するので、その目標に向かってアスピレーションを高められるのです。
成長するための意欲を持つこと
成長するための意欲を持つことが重要です。
仕事をしていると、勤務年数や経験では解決できないことに遭遇する時もあるでしょう。
そんな時、「仕事に対して意欲があって成功させたい」、「自分を成長させたい」という意欲、つまりアスピレーションを持っている人は、プライドなども捨てて解決策をしっかりと見つけ出せる力を持つことになるのです。
人材の評価に使うこと
アスピレーションは人材評価の時にも大きく役立ちます。
例えば、同じ仕事仲間や顧客からの評価をするときにアスピレーションの基準を加えることで、よりはっきりした人事評価ができるようになるのです。
論理的に評価できるのでアスピレーションは非常に有効なものになります。
例えば、日本オラクルですが、
- 「ケイパビリティ」
- 「コミットメント」
- 「アスピレーション」
の3つを社員の能力評価に加えています。
アスピレーションを利用している典型的な例となります。
対話をすること
企業の社員がアスピレーションを高めるには、社員同士がいかに多くの対話をするかにかかっています。
入社時も、採用時のきめ細かいコミュニケーションが大きく役に立ったという教訓はたくさんあります。
キャリアアスピレーションの観点から対話を積み重ねていくことが、競争力を高められる人材を育成することにつながるのです。
企業の利益の追求を社員に押し付けるのではなく個人の幸せを優先することで、自律性を高めていくことができます。
そして、それを会社の利益につなげるためにアスピレーションは重要なものなのです。
気持ちが大切
仕事に集中できる人というのは、寝食を忘れるくらい仕事が好きな人で、仕事に集中できる人たちなのです。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、今やっている仕事を好きになれば効率も上がり成果も上がります。
要するに、仕事に対して前向きな姿勢をもてる人が業績は上がるということなのです。
その反対に、「あまりこの仕事が好きではない」、「この仕事をしたくない」と思ってからやっている人は仕事の効率も悪く、成果をあまり上げられない傾向があります。
おわりに
この記事では、アスピレーションとはどういうもので、どういう場面で効果が出るのかについてわかりやすく紹介してきました。
また、アスピレーションを使うことで個人の幸せや仕事へのやる気を出させることにも大きく影響するということが理解できたのではないでしょうか。
今後、仕事などで難しい問題に直面したときに、アスピレーションを意識してから行動することで良い結果を導き出してくれることでしょう。
昔は敬遠されていたアスピレーションを有効活用して、自分のためにも会社のためにもなるように行動するようにしてみてはどうでしょうか。
今まで以上の幸せや満足感を得ることができることでしょう。