MOOCsという言葉を近年日本でもよく耳にする人も増えてきたのではないでしょうか。
MOOCsはアメリカ発のWEB講義のことで、日本でも一部の大学で活用されているようです。
日本でMOOCsはどのように利用されているのでしょうか?
今回のこの記事では、MOOCsとはとはどういうもので、日本でのMOOCsの現状とメリットやデメリットには何があるのかを具体的に紹介します。
MOOCsにはメリットもありますがデメリットもあるので、両方を踏まえたうえで、どう活用すれば良いのかを検討するのが一番ではないでしょうか。
日本でも企業などでもビジネスパーソンの利用も増えてきているということで、今後のMOOCsの活用に注目していきたいところです。
MOOCsとは?
MOOCsとは、オンラインで受講できる教育講座のことです。
2008年にアメリカからスタートしたもので、今では世界中に普及してきていて、人気の講座となっています。
日本ではまだあまり普及していませんが、大学などではすでに導入しているところは増えてきています。
今では企業でも、MOOCsを利用した人材育成などの教育用として普及し始めています。
MOOCsの現状について
日本でも、大学をはじめとする各種教育機関が映像配信用のwebサイトを使った教育が進んできています。
最近はコロナの影響もあり、その傾向が強くなってきています。
MOOCsの一番の特徴としては、1講義を10分程度で行ってから週に5回から10回程度配信するのが一般的な配信ペースです。
広義の最後にテストを行うのもMOOCsの特徴の1つとなります。
何よりも受講者が無料で受講できるのも普及するのに影響していることでしょう。
MOOCsのメリット・デメリット
ここまでの話でMOOCsにはメリットしかないのではと思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、MOOCsのメリットについて紹介します。
MOOCsにもデメリットはありますので、その点についても詳しく見てみましょう。
MOOCsのメリット
まずはMOOCsのメリットについて見てみましょう。
MOOCsのメリットには、
- 人材育成を効率よくできる
- ハイレベルな講義
- ストレスフリーでキャリアアップ可能
の3つのメリットがあります。
次にそのメリットについて詳しく紹介します。
人材育成を効率よくできる
MOOCsは費用や時間、そしてWEB講義のための場所を確保する必要がなく、手軽に受けられます。
また、誰でも自由に好きな時間帯に受講できるのが非常に効率的であり、中身も濃い内容のものが多く存在します。
MOOCsは、何よりも講義を開始するまでの時間の節約ができて、最先端の技術の提供などもWEB上でできるので、今後、進化していくものではないでしょうか。
短時間でお金もかからずハイレベルな情報などをスムーズに提供できるため、受講する側も短期間で専門的な知識などを身に着けられるのです。
ハイレベルな講義
世界的な著名大学や政府が主催するMOOCsはハイレベルな講義が行われることが多いようです。
また、MOOCs の中にはIT技術などの専門的な講義もあり、受講することで、専門知識が身についたというケースもあります。
他にもビジネス部門で役に立つハイレベルな講義なども行われることもあり、非常に有効な講義が多数開催されているのです。
ストレスフリーでキャリアアップ可能
MOOCsの中にも企業側が評価しているところもあり、講義終了後に会社に評価されてからスキルアップとキャリアアップしたというケースもあります。
英語圏以外の国のMOOCs講義を英語で受講したことで、転職先に英語を評価されて合格したというケースもあります。
今まで苦手意識を持っていたものを意見交換したりすることで、克服できたというケースもあるようです。
MOOCsのデメリット
次にMOOCsのデメリットについて見てみましょう。
MOOCsのデメリットには、
- 日本語講座が少ない
- どう見極めるかで大きく変わる
- 参加者に消極的な人が多い
の3つのデメリットがあります。
次にそのデメリットについて詳しく紹介します。
日本語講座が少ない
ほとんどのMOOCsの講座は英語を使ったものになります。
そのため、ハイレベルな英語力が必要になるのです。
一番日本人が苦手とする英語能力がなければせっかく優秀なMOOCs講座が受けられないということです。
どう見極めるかで大きく変わる
対面でのワークショップやロールプレイング、フィールドワークなどでしか得られないような講義もあるので、MOOCsは完ぺきとは言えません。
講義内容のスキルセットは必要不可欠な内容となります。
人材としてどのような人を要求しているのか、どのような人材を教育後育成していきたいのかをはっきりさせてから行わないと、あとで後悔するようなことも出てきます。
参加者に消極的な人が多い
MOOCsを受講するにあたって、積極的に講義に参加するのではなく、消極的に参加するような人にはあまり効果はありません。
最近では、お金を這う必要がないために途中でやめたいと思ったとき躊躇することになるでしょう。
MOOCsを利用している大学はどこ?
MOOCsはすでに大学でも取り入れたところがあります。
まだ、数は少ないのですが、今後取り入れる大学の数も増えていくことでしょう。
ここでは、現在MOOCsを取り入れ散る代表的な大学の紹介、実際にどのようにして活用されているのかを紹介します。
MOOCsを利用している大学
- ハーバード大学
- 東京大学
- 京都大学
- 東洋大学
MOOCsを活用:ハーバード大学
皆さんも知っているだろうアメリカ最古の大学のハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同出資によりedXというものを立ち上げています。
edXでは、物理、数学、そして金融やライフサイエンスなど、幅広い分野の知識を身に着けられるようになっています。
参加するのは簡単なので、誰でも気軽に専門分野の知識を身に着けられるようになっています。
MOOCsを活用:東京大学
日本でも、最高の大学である東京大学でもMOOCsは活用されています。
すでに東京大学では、19コースを配信しています。
ほとんどの講義が英語になっていますが、日本語の講義も中にはあります。
大学関係者以外でも企業の教育担当者や初中等教育の教員などでも受講できて、誰でも自由に東京大学の講義が受けられます。
MOOCsを活用:京都大学
京都大学はMOOCs のプラットフォームのedXに2013年に日本で初めて参加している大学です。
京都大学ジャパンゲートウェイや、教育コンテンツ活用推進委員会と連携して約800の講義をKyotoUxという名称の講義を行っています。
講義はすべて英語で行われていて、受講した人で修了条件を満たしている人には修了証を発行しているようです。
MOOCsを活用:東洋大学
東洋大学でも反転型の教育をMOOCsで行っています。
この仕組みは、学生が授業前に動画を見て予習してから小テストを受けるようになります。
その後、予習の理解に合わせたフォローアップを行うようになっているのです。
MOOCsの今後の可能性はどうなの?
MOOCsは教育機関が提供するハイレベルの講義で、それを無料で受講できる機会を学生や社会人を問わず受けられる画期的なものになることでしょう。
MOOCsを受講することで、学生の場合は線香以外の知識を身に付けられますし、社会人の場合は学びなおしの機会を得られます。
人が生涯学習する機会を与えてくれるのがMOOCsになる可能性があるのではないでしょうか。
おわりに
MOOCsとはどういうもので、メリット・デメリットについて素人でもわかるように詳しく説明してきました。
大学で活用され始めているMOOCsですが、今後の日本でも、企業も積極的に活用していくことは間違いないので、自分にあったMOOCsの講義を利用するようにしましょう。