中小企業がおさえておくべき_インバウンドの現状と今後

インバウンドって何?意味と関連用語、今後について解説

インバウンドの意味をちゃんと知ってますか?

主に観光業界で使用されているイメージが強いと思いますが、実は観光業界以外でも使用されています。

そこで本記事では、インバウンドの意味はもちろん、インバウンド関連の用語や観光関連と他ビジネスで使用される、インバウンドの意味を紹介します。

この記事を読んで、インバウンドの意味を理解してビジネスに生かしていきましょう。

インバウンドってどんな意味

インバウンドとは、直訳すると「外側から内側に入ってくること、内向きの」です。わかりやすく言い換えると、「海外から外国人が日本へ観光に来ること」を指します。

2003年から日本では、インバウンドに力を入れ始め注目が集まりました。

その甲斐もあり、コロナウィルス蔓延前の2018年には年間の訪日外国人数が3000万人を超え、市場規模は4兆円を超えています。

コロナウィルス蔓延により、市場規模は落ち込んでいますが今後も注目されるキーワードであることには変わりはないです。

インバウンド関連の用語はたくさんあるので、今のうちに覚えておきましょう。

インバウンドの対義語、アウトバウンドとは。

インバウンドと切っても切り離せない関係の対義語、アウトバウンド。

直訳では、「内側から外側に出ていくこと、外向きの」です。

わかりやすく言い換えると、「日本人が海外へ観光に行くこと」という意味で使用されます。

観光業界などでは、切り離せない関係性で、他の業界ではそれぞれターゲットが異なっていることに注意してください。

インバウンドは見込み客などから見つけてもらうことで、アウトバウンドは自社の社員が顧客を探して営業をかけるとイメージすればわかりやすいかと思います。

アウトバウンドについての詳しい内容はこちら

ビジネスの場で使用されるインバウンド用語と意味

ビジネスの場では、インバウンド〇〇と使用されることが多いですが、代表的なものを6つ紹介します。

インバウンド観光

インバウンドに「内側から外側に出ていくこと」という直訳と観光を組み合わせて生まれた言葉です。

主に旅行業界で、訪日外国人をターゲットにした観光という意味で使用されています。

今でこそ、インバウンドは「外国人が日本に来ること」を指していますが、元々の意味と組み合わせて誕生した言葉なんです。

インバウンド消費

訪日外国人が日本国内で消費活動を行うことです。

主に、ホテルへの宿泊や食事、サービスや商品の購入などで構成されており、その消費額は

は2014年には2兆円規模で、4年後の2018年には4.5兆円の規模でした。

コロナウィルスが流行してからは、低迷傾向です。

インバウンド需要、インバウンド市場

日本を訪れた外国人が、日本でしか買えないサービスや商品に対しての需要という意味です。

コロナウィルス蔓延前まではよく中国人の「爆買い」ってニュースで聞いてましたよね。実は「爆買い」もインバウンド需要の一つです。

また、インバウンド市場という言葉もありますが、インバウンド消費で形成された市場を指しており、インバウン需要とほとんど同義の意味で使用される場合もあります。

インバウンド対策

訪日外国人を集客するために、店舗や企業が訪日外国人が日本で困ることがないように環境を整えることを指します。

英語表記の案内板の設置、翻訳サービスを提供したり、クチコミサイトに英語で記載するなどの対策です。

インバウンドビジネス

訪日外国人をターゲットにしたビジネスのことを指します。具体的には、ホテルや百貨店などで外国人向けに英語で紹介文を書いたり、無料で使用できる公共のWi-Fiがあります。

自分が海外に行ったときに、読める言語で書いてあると安心感が増しますよね。

また、外国でSIMカードを購入したり、携帯会社のオプションを契約したりせずにWi-Fiが使えると便利ですよね。このようなサービス全般もインバウンドビジネスの一つです。

インバウンドマーケティング

ブログや動画などのコンテンツをインターネット上で公開して、検索された時に上位表示されたり、Twitterや InstagramなどのSNS(ソーシャルネットワーキング)で見つけてもらい拡散される取り組みのことです。

上記のようにすることで、自社で売り込まずに見込み客に見つけてもらい、自社のサービスに興味を持ってもらいやすいので近年注目されているマーケティング手法です。

観光業界と他ビジネスでのインバウンドの意味

観光業界では使用するイメージが強いと思いますが、他ビジネスでも使用されています。では、観光業界と他ビジネスでは、どのように意味が異なるのでしょうか。

観光業界

主に、訪日外国人向けのサービスなどで頻繁に使用されています。

先ほど紹介した、インバウンド観光やインバウンド需要からもわかるように、観光業界のインバウンドは「訪日外国人」向けです。

他ビジネス

ビジネスでも一般的に使用されており、インバウンドと、対義語のアウトバウンドのどちらも使用されています。

意味的には、観光業界と近いものがありますが、インバウンドは「見込み客などから自社のサービスや商品を見つけてもらう」ことで、アウトバウンドは「自社のサービスや商品を見込み客へ営業をする」という意味合いで使用されることが多いです。

IT業界

近年成長が目まぐるしい、IT業界でもインバウンドは使用されています。

観光業界の訪日外国人という意味や、一般的なビジネスとは異なり、外部から受信されたデータをインバウンドと呼んでいます。

また、顧客が送信したアンケートデータやお問合せなどの情報をインバウンドと総称することもあります。

今後のインバウンドの動向

インバウンドといえば、訪日外国人向けをイメージするように政府もインバウンド観光には力を入れています。

コロナウィルス禍でも政府は、2030年までに訪日外国人旅行者を年間6000万人まで増加させるという目標を掲げています。

この数字を見て、わかるようにインバウンド需要は落ち込んだもののまだまだ期待が持てる上に、政府が今後、後押しするような政策を考案するのではないでしょうか。

インバウンドは、斜陽産業ではなく成長産業でしょう。対策を怠っている企業が少ない今こそ、動き出すチャンスと捉えることができます。

まとめ

インバウンドとは、観光業界では海外から日本へ外国人が観光に来ることで、ビジネスの場では主に訪日外国人をターゲットとした造語がたくさん存在します。

また業界によって、言葉の意味が異なっている点には注意が必要です。

コロナウイルスの流行により、一時的には落ち込んだインバウンド需要。

まだまだ収束しているわけではありませんが、政府は数年後までに年間6000万人という目標を掲げています。

インバウンド需要の今後は不透明な部分もありますが、需要拡大を見越して準備を進めることで回復時の大きな波に乗ることが可能です。

インバウンドの意味を理解して、対策をしていきましょう!

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