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SDGsのロゴは使用許可が必要?使い方や使用例を徹底解説

  • 2022年9月20日
  • 2022年9月26日
  • SDGs
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世界中でSDGsへの注目が高まる昨今、企業のパンフレットやウェブサイト、名刺などでSDGsのロゴを見る機会が増えました。

自社のSDGsへの取り組みをアピールすることは、ブランディングにも繋がります。

しかし、SDGsのロゴを使用する際には許可が必要な場合もありますし、使用時にはルールもあります。

SDGsロゴを正しく使えていないと、顧客や取引先から良くない印象をもたれてしまうかもしれません。

ですので、SDGsのロゴを使用する際に気をつけなければいけない点はしっかり押さえておいた方が良いでしょう。

この記事では、SDGsのロゴの使い方や、ルール、使用許可の取り方などについて詳しく解説していきます。

使用例などについても説明していきますので、企業でSDGsのロゴを使用したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

SDGsのロゴは使用許可が必要?費用はかかる?

SDGsのロゴの使用時には許可が必要な場合があります。

使用許可が必要な場合とそうでない場合は以下で変わってきます。

  • 資金調達目的」「商業目的」なら必要
  • 情報目的」なら使用許可は不要

詳しく解説していきます。

SDGsロゴの使用許可が必要なケース

SDGsのロゴ使用時に許可が必要なのは以下2つに該当する場合です。

  • 資金調達目的
  • 商業用途

資金調達目的

資金調達目的とは、SDGsの支援活動の費用を賄うための資金の調達を目的としたものを指します。

商業用途

商業用途とは、営利企業がSDGsロゴを商業用途目的または販促用の商品や製品に使用することです。

SDGsロゴの使用許可が不要なケース

SDGsのロゴを情報目的で使用する場合は使用許可は要りません。

情報目的とは、例示的かつ非商業的で、資金調達を意図しない使用のことです。

例えば、パンフレットで自社の取り組みを社外に伝えたり、社内でSDGsについての勉強会などで使用する資料に使う、などであれば許可を取る必要はありません。

しかし、有料のセミナーなどを開催する際にSDGsロゴを使用するのであれば、資料やチラシ・ポスター等へのロゴを使用するための許可を取る必要があります。

SDGsロゴの使用許可を取るには

では、SDGsロゴの使用許可はどのように申請するのかをこちらで説明します。

資金調達目的または商業用途の場合、国連本部にメールで使用許可を申請しなければなりません。

国連本部とやりとりをするので、英語を使用してメールを作成してください。

申請を行う際には、ガイドラインに沿ってメールを送らなければいけないので、必ず確認しておきましょう。

メールで必ず明記する必要のある情報

【件名】

SDG LOGO/ICON REQUEST(すべて大文字)

※急ぎの場合は、「URGENT:SDG LOGO/ICON REQUEST」

【本文】

  • ロゴやアイコンを使用する方法や用途
  • SDGsの目的
  • ビジネス構想
  • 当該商品/製品とSDGsの整合性
  • アイコンやロゴを使用したサンプルや試作品の画像添付

これらを明記したメールを送り、許可が降り次第SDGsのロゴを使用することが可能です。

SDGsのロゴ使用時にはそれぞれのロゴでルールも決まっています。

ルールについては以下で説明していきます。

SDGsのロゴの種類

SDGsのロゴには以下3種類あります。

  • SDGsロゴ
  • SDGsカラーホイール
  • SDGs17のアイコン

以下順に説明していきます。

SDGsロゴ

出典:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

こちらは「Sustainable Development Goals」というSDGsの正式名称のロゴです。

縦型と横型のものがあり、青文字のカラー版と白黒版が用意されています。

これら3種類のロゴをまとめて「SDGsロゴ」と呼びます。

SDGsカラーホイール

出典:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/sdgs_icon/

こちらはSDGsのカラーホイールです。

カラーホイールは、SDGsピンバッジなどでよく使われます。

電車内広告やポスター、名刺などにもよく使用されています。

SDGs17のアイコン

出典:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

こちらは17個あるSDGsの目標のアイコンです。

こちらにはカラー版、反転カラー版、白黒版の3種類があります。

全てまとまっているポスター版もありますが、アイコンを個別でダウンロードもできます。

またアニメーションで動くアイコンも用意されています。

出典:https://www.un.org/sustainabledevelopment/news/communications-material/

ただ、アニメーションのアイコンには日本語版がありません。

アニメーションアイコンは国連本部のSDG POSTER AND INDIVIDUAL GOALS FOR WEB AND PRINTから1つ1つのアイコンごとにダウンロードすることができます。

これら3種類のロゴにはそれぞれ使用する際の注意点がありますので、そちらも以下で解説していきます。

SDGsのロゴ使用時のルール

ロゴ使用時のルールについて、ガイドラインに沿って詳しく説明していきます。

後でトラブルに遭わないためにも必ずチェックしてください。

SDGsのロゴ使用時の基本的な禁止事項

SDGsロゴを使用する際には、基本的に「加工は禁止」ということを頭に入れておきましょう。

SDGsのロゴの基本的な禁止事項は以下の3つです。

  • 色の変更の禁止
  • 書体の変更の禁止
  • 形の変更の禁止

色の変更の禁止

まず、色の変更は禁止です。

SDGsロゴには、それぞれカラー、白黒、カラー反転などのカラーバリエーションが元々あります。

このように用意されているもの以外のカラーへの変更はできません。

17のSDGsアイコンも、それぞれのカラーを別のカラーへ変更することは禁止されています。

書体の変更の禁止

次に書体の変更の禁止です。

SDGsロゴやアイコンの文字の書体は変更することができません。

画像で元々使用されている書体を使ってください。

形の変更の禁止

ロゴの形を変えて使うことはできません。
他にも以下の項目が禁止されています。

  • 拡張する
  • 押しつぶす
  • 歪める
  • 影を付ける
  • 要素の位置を変える
  • 影をつける
  • 突き出したり斜角を付けること

SDGsロゴを企業ロゴと並べる時の注意点

資金調達目的または商業用途でSDGsのロゴを使用する際には以下の点に気をつける必要があります。

  • 非国連主体ロゴとSDGsアイコンの間に黒い線を加える
  • 線は100%黒色で0.5ポイント
  • 縦線とロゴの間にはスペースを加える

また、資金調達目的でSDGsロゴを使用する場合のみ、SDGsロゴ・カラーホイール・SDGs17のアイコンよりも企業ロゴ等を目立たせる必要があります。

資金調達目的以外の場合、会社ロゴとSDGsアイコンの大きさは同じにできます。

また、SDGsロゴ使用時には「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」という文言を添えることが必須となっています。

SDGsカラーホイール使用時の注意点

SDGsカラーホイールについても、加工をすることは禁止されています。

ロゴと同じように、色の変更や縦横比の変更もできません。

他に、カラーホイール使用時の禁止事項は以下の通りです。

  • 17のSDGsアイコンをカラーホイール上に置かない
  • アイコンをカラーホイール内に置かない
  • SDGsロゴをカラーホイール内に置かない
  • カラーホイールの要素の位置や大きさを変えない
  • 当該主体ロゴをカラーホイールの中心に置かない

オリジナルのロゴなら許可申請がいらない

ここまでを読んで、許可申請に対して不安を感じる方や、オリジナリティのあるSDGsロゴを使用したいという方もいるかと思います。

そのようにお考えの方は、オリジナルロゴを使用することをおすすめします。

オリジナルでデザインされたロゴの使用は国連への許可申請は不要となっています。

オリジナルロゴを使用するには以下2つの方法があります。

  • オリジナルロゴを作る
  • 自治体のSDGsのオリジナルロゴを使用する

以下でオリジナルロゴの例や使用法について解説していきます。

オリジナルロゴを作る

オリジナルロゴの具体例として、2社紹介します。

株式会社ロイヤリティマーケティング

株式会社ロイヤリティマーケティングはポイント事業・マーケティング事業を行っています。

例えば、Pontaサービスなどを運用している会社です。

こちらの会社では「ムダのないシアワセに包まれた社会」を目指す未来として設定しており、SDGsへの取り組みの一つとしてGreen Ponta Actionアプリを提供しています。

そのアプリに使用するものとして、SDGsのカラーを連想させるロゴを独自で作成しました。

清水エスパルス

清水エスパルスはサッカーチームで有名ですので、知ってる方もいるのではないでしょうか。

こちらではSDGs17のカラーを利用してサッカーゴールのロゴを作成されました。

「目標を達成するというゴールを目指す」という意味が込められたロゴです。

自治体のSDGsのオリジナルロゴを使用する

SDGsの活動を積極的に行っている自治体では、自治体のオリジナルロゴを作成しているところもあります。

ロゴを使用する際には、申請や登録が必要になることが多いです。

使用する際のルールについては、自治体ごとに異なりますので必ず確認するようにしてください。

ここでは事例を2つ紹介します。

福井県

福井県ではSDGsへの取り組み・計画は、「福井の未来を担う次世代の育成」が中心に据えられ、「未来のために。〜次の世代に選ばれる福井へ〜」という言葉をコンセプトに活動しています。

福井の「F」と福井県のブランドである恐竜をモチーフに、SDGsの17色のカラーを使用してデザインされたロゴマークとなっています。

「ふくいSDGsパートナー」に登録されている企業・団体で、SDGsを推進する企業・団体であることや活動をPRするという目的であれば申請なしで使用可能です。

堺市

堺市では「多様性を認め合い未来を創造する都市・堺」を将来像として、SDGsの活動に取り組んでいます。

ロゴマークは、SDGsの17色のカラーを用いて古代から現代まで持続して存在する古墳の形をモチーフにして作成されています。

堺市のロゴマークはSDGsの認知・理解の向上、SDGs未来都市・堺の情報発信に関するパンフレット等で使用することができます。

堺市のロゴマークは使用する際に市へ申請し承認を受ける必要があります。

SDGsのロゴを使用するケース

では具体的にSDGsのロゴを使用するケースと注意点についてこちらで説明します。

  • SDGsのロゴをWebサイトに掲載する
  • SDGsのロゴを名刺に入れる
  • SDGsのロゴを自社の資料に挿入する
  • SDGsのロゴが入ったグッズを作る

以下順に各シーン別に説明していきますので、自社でSDGsロゴを使用して企業のブランディングに利用したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

SDGsのロゴを自社のWebサイトに掲載する

WebサイトへSDGsのロゴをどのような目的で使用するかによって、使用許可が必要かどうか判断します。

SDGsを世間に広めるためという「情報目的」なら許可は必要なく、一般的な企業や非営利団体のWebサイトの多くはこれに当たるでしょう。

掲載する際は先ほど紹介した使用時の禁止事項に触れないよう気をつけて使用してください。

SDGsのロゴを名刺に入れる

名刺で使用するという場合は、SDGsのロゴと企業のロゴを並べて掲載するケースが多いかと思います。

名刺に記載する際は以下の点に気をつけましょう。

  • 背景色
  • フォント
  • サイズ
  • 指定の文言の記載

企業ロゴとSDGsロゴまたはカラーホイールを並べて掲載する時には、指定された文言を記載する必要があるので注意してください。

SDGsのロゴを自社の資料に挿入する

会社のパンフレットや、社内の勉強会の資料等にロゴを使用する場合は「情報目的」にあたりますので許可をとる必要はありません。

ただ、有料セミナーなどで使う資料やパンフレットについては許可を取る必要があります。

使用する際にはカラーや背景色、サイズなどに注意して使用しましょう。

SDGsのロゴが入ったグッズを作る

自社のグッズやノベルティーにSDGsのロゴを入れたい場合、目的によって許可が必要な場合があります。

例えば、SDGsへの取り組みをアピールしたり世間に広めるための「情報目的」であれば許可申請は不要となります。

しかし、すでに販売されている自社商品のPRとして使うのであれば許可申請を取る必要があります。

Point
「SDGsのロゴを使うことで利益が発生するかどうか」で判断しましょう。

まとめ

SDGsのロゴ使用には許可申請が必要な場合があったり細かいルールが決められていたりすることは理解いただけたでしょうか。

国連のガイドラインに違反した使い方をしてしまうと、自社の信用問題にも繋がりかねません。

しかし、SDGsのロゴを正しく効果的に使用することで自社のSDGsへの取り組みのアピールに繋がり、ブランディングとして効果的ですので、ぜひ使用してみてはいかがでしょうか。

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