現役ディレクターが語る!ChatGPT×デザイン活用術5選

現役ディレクターが語る!ChatGPT×デザイン活用術5選

最近よく耳にする「生成AI」。中でもChatGPTは、テキスト生成に強みを持つAIとして、多くの人に注目されています。でも、デザイナーの皆さんの中には「自分の仕事には関係ない」と感じている方も多いかもしれません。

結論から言うと、ChatGPTは、デザイナーこそ使い倒すべきツールです。 実際、現場で活用してみると、アイデア出しから提案資料の作成、キャッチコピーの生成まで、多くの場面で力を発揮してくれます。

今回は、現役ディレクターである私が、日々の業務で実際に使っているChatGPT活用法を5つ紹介します。
「生成AIって実際どうなの?」「使い方がよくわからない」という方の検討材料になればうれしいです。

1. アイデア出しの壁打ち相手として使う

まず一番オススメしたいのが、アイデアの壁打ちです。デザインの初期段階では、クライアントの要望や課題からアイデアを広げていく必要がありますよね。

たとえばこんな風に使っています。

プロンプト例:
「20代向けのコスメブランドのInstagram広告バナーを作りたい。イメージキーワードは“透明感・素肌・やさしさ”。どんなデザインアイデアが考えられる?」

これだけでも、配色、構図、フォントの方向性まで返してくれます。返答がズレていても、そこから「じゃあこれはどう?」と深掘りしていくうちに、自分の中で方向性がクリアになります。

2. キャッチコピーやバナー文言を考える

デザイナーの中には、「テキストは苦手…」という人も多いのではないでしょうか?

そんなときChatGPTはコピーライター的な役割も担ってくれます。

例えば、「このキャンペーンバナーに合う一言を考えて」と打つと、複数のキャッチコピー案を返してくれます。そのまま使えるものもあれば、自分のアイデアをブラッシュアップする種にもなります。

AIの文章には“温度感”がないこともありますが、ベースとしてはかなり優秀です。特に時間がないときの叩き台としては最適です。

3. 提案資料の構成を整える

クライアント向けのプレゼン資料、地味に時間かかりますよね…。

ChatGPTは、資料構成の素案づくりにも強い味方になります。

たとえば、

「Webリニューアルの提案資料を作りたい。目的はブランド認知拡大。想定ターゲットは30代の女性。資料の構成案を考えて」

と入力するだけで、スライドごとの流れや要点を整理してくれます。PowerPointのテンプレートに落とし込めば、資料作成のスピードが一気に上がります。

4. ユーザー目線のフィードバックをもらう

完成したデザインに対して、ユーザー視点でのコメントが欲しいときもありますよね。でも、社内の人に何度も頼むのは気が引ける…。

そんなときはChatGPTに見せてみましょう。

「このLPデザインを見て、第一印象を教えてください」「購買意欲が湧くか?」など、第三者目線の仮想ユーザーとしてコメントをもらうと、意外な気づきがあることも。

あくまで“人間ではない”ことを踏まえつつも、外からの視点を得る手段としては有効です。

5. 自分の作業を言語化して整理する

最後におすすめしたいのが、「自分の思考整理」です。

ChatGPTに対して、自分の作業意図を説明してみてください。そうすることで、自分が何を考え、なぜこのデザインを選んだのかが明確になります。

これ、新人デザイナーの育成にもかなり役立ちます。アウトプットの理由を自分で言語化させて、それをChatGPTと一緒に見直すことで、ロジカルな説明力もつきます。

ChatGPTは“アシスタント”。使い方次第で力になる

ChatGPTは、あくまで「指示に応じて返してくれるアシスタント」です。丸投げすると微妙なアウトプットになりがちですが、自分の思考をベースに使えば、かなりの力を発揮してくれます。

特にデザインの仕事は、「考える時間」を短縮するのが本当に大事。生成AIを使いこなすことで、その“余白”を生み出せます。

最後に:生成AIは“武器”になる

いま、生成AIは「デザイナーの敵か味方か」なんて語られることもあります。でも私は、正しく使えば確実に味方になると感じています。

最初は慣れないかもしれません。でも、使えば使うほど自分の「頭の中」が整理され、アイデアもどんどん出てきます。

この記事が、みなさんの仕事のヒントになればうれしいです。

ではまた、次回のブログで!

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